Natural



新たな年の始まりに隣にいる人は誰であろう。

家族、友人、愛する人・・・・

誰であろうと一緒にいる事で神聖で和むに違いない。


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昇る朝日がなぜか新鮮でこの日の為に昇ってくる。

初めは自分自身の目で見ていたその輝きは、

ふと気が付くとその瞳にも映っていた。

大いなる自然のその様はいつにも増して威厳があり恐れ多いものだが

私はそれ以上のものを見つけてしまった。

それはあの日の光のように遠くて手の届かないものではない。

こんなにもすぐ傍にあり両手でふんわり抱きしめる事が出来る。

無意識にくいるように見詰めていた為、

視線を感じた彼は照れたような笑顔をこちらに向けてくれた。

それだけで私の胸はすぐに弾けるように躍った。

「どうした、ファレア、来光も見ず何を見ている?」

日の光を映していたその瞳に今度は私が映っている。

ものを尋ねる時の表情はどこか少年っぽさが残る。

口調も育ちが伺えどこか悠長で、だが彼独特のアクセントがとても好ましい。

私は何も言わず、両手を彼の頬に添え思わず笑みがこぼれた。

「あの来光は輝かしい・・・・だが今の私には君の方が眩しいのだが、」

頬が次第に熱くなっていくのが分かる。

自分で発した言葉に反応しているのだ。

ポーカーフェイスには程遠い・・・嘘や隠し事はおそらく出来ないだろう。

表情でこんなにも物語ってしまうのだから・・・

「眩しくとも、しっかり私を見れる?」

「あ、ああ。見れるとも。」

即答だった・・・何も迷いが無いと主張しているように。

「そう、良かった。実は私もなのよ。

貴方が眩しくて、眩しくて・・・それでいて目が離せないの。

だから大いなる自然の日の光より貴方を見てしまうのよ。」

「ファレア・・・」

「新たな年のはじまりに・・・・

さらなる深き貴方への思いに気が付いた私をどうぞよろしくね。」

「ならば・・・」

腕を掴まれファレアの視界はボロミアの纏った白き執政の衣装で一杯になった。

「私の返事はこの抱擁で察してくださいますか、ファレア姫」

耳元でささやき、それから柔らかい髪に口を寄せた。

「しかと、しかと胸に伝わりましたわ。ボロミア殿」

彼女の唇は羽のように頬に触れ、

細い腕はボロミアの広い背に回り力を込めたものに変っていた。












                   FIN・・・・・・・・今年も愛は・・・・勝つ。




















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「SEASON」のせなさまよりフリー小説を頂いてきましたvv
とっても幸せな二人に思わず頬が緩みますv
顔に出ちゃうボロミアがらしくって良いです〜幸せだね、良かったね!!(涙)
新年にふさわしく清々しく、そして心温まるお話をありがとうございました!

せなさま、ふうかさまのサイトではこのお話の他にも執政殿とファレアの小説や、
素敵な指輪ドリーム小説がたくさん拝見できます♪
幸せなボロミアが見たい方、ときめきたい方は是非是非vvv


































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